鍼灸の効果
- 鍼灸とは、鍼(はり)や灸(きゅう)で体のツボを刺激し、体が本来もっている自然治癒力を高めます。鍼灸刺激は筋肉や神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用を持っています。
また、自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用しその働きを調節します。最近では、人の持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がなされ効果も期待されています。
鍼治療についてのQ&A
- ツボって何ですか?
- 東洋医学の考えでは、全身を気(エネルギー)と血(体液)が循環して身体のバランスが保たれています。
気血の通り道は経路と呼ばれ、経路が交わるポイント、いわば交差点が経穴で、一般的には「ツボ」と呼ばれています。
経路が何らかの作用で滞ってしまうと病に至るといわれ、これを改善するために、ツボ(経穴)に鍼や灸を施して気血の流れをスムーズにするのです。
- 鍼灸ってどんな効果がありますか?
- 鍼灸刺激は筋肉や神経を刺激して血行を促進し、痛みや疲労の原因となる物質を老廃物として排出する作用を持っています。
また、自律神経に効果的に作用し、胃腸や心臓・血管などに作用しその働きを調節します。
最近では、人の持つ免疫力を賦活させる働きについても様々な研究がなされ効果も期待されています。
- 鍼は痛くないですか?
- 初めて来院される方の中には、「はり」というと「縫い針」や「安全ピン」のような太さを思い描かれている方も多いようですが、治療に使用する鍼は直径0.12~0.2mm程度と、髪の毛くらいの細さの、とても細く、柔らかいものです。
初診の時に、その細さや柔らかさを見て安心される方や実際に治療を受けてみて全然痛くなかったと安心される方がほとんどです。
- 鍼が初めてで恐いのですが?
- 当院の患者様で、鍼灸が初めてという方は沢山いらっしゃいます。
やはり最初の一歩は勇気がいるという方も多いようですが、治療が終わってみれば「とても気持ち良かった」
「なんだ、全然恐がることなかった」「完全に抵抗が無くなった」「来て良かった。もっと早く来れば良かった」という方々ばかりです。
慣れてくると、そんな皆様も治療中に眠ってしまわれる事もあります。一人でも多くの方に鍼灸の良さを分かって頂けたらと思っておりますので、ご不安や疑問などございましたら、どうぞお気軽にお問い合わせください。
- 副作用など、悪くなることはありますか?
- 今までに、症状が悪くなったというご報告は受けておりません。
鍼灸には元々、体の興奮を抑え鎮める作用や、眠気を誘発する作用がございますので、治療中に眠ってしまわれる方や、
鎮静されボーっとされる方はいらっしゃいます。刺激の量が過剰な場合には、その眠さやだるさが治療後や次の日まで続いてしまう事が起こると言われておりますが、当院では、問診などを通じてご本人に適当な刺激量を判断し治療を行うことで、このような事の発生を極力避けております。
- 妊娠中でも鍼灸治療は大丈夫ですか?
- 鍼灸は母体や胎児への副作用がないため、妊娠中の女性や投薬治療ができない方に適しています。
鍼灸によってつわりが緩和されたり、流産壁のある人が無事に出産したり、また、逆子が直ったという例もあります。
ただし、妊娠していることは、鍼灸師に治療の前に必ず伝えてください。
- 治療の前後に気をつけた方が良い事はありますか?
- 【運動】
あまり激しいものでなければ問題ありませんが、治療後は血行が良くなりますので、人によって普段よりも疲労感が増すということは考えられます。
【入浴】
一般的にはお風呂に入って温めた方が効果的と言われておりますが、初めて治療を受けた方など、少しダルさを感じる場合などは控えた方が良いかもしれません。ご自身の体調に応じてご判断いただいて構いませんが、ご不明な場合はお問い合わせください。
【お酒】
多少のアルコールであれば問題ありませんが、治療後は血行が良くなりますので、人によっては普段よりも酔いが回りやすいという事は考えられます。あまりお酒に強くない方は控えていただいた方が良いでしょう。
- 衛生面が心配なのですが…?
- 当院では使い捨ての鍼を使用しておりますので、他の患者様の鍼を間違えて使用してしまうことはございません。
その為、血液による感染は一切ありませんのでご安心下さい。
- お灸でやけどはしませんか?
- わざとやけどをつくる方法もありますが、今ではあまり使われなくなりました。お灸の痕が皮膚に残らないお灸が主流になっています。
お灸はほんのり温かい程度のものからやけどになる手前の熱いものまで温度や熱量など多種多様なものがあります。
患者様にとって最も気持ちのよい熱量を自由に調節することができますので、安心して受診してください。
- お灸はどんな病気に効きますか?
- お灸も東洋医学でありその適応範囲は鍼(はり)治療と同様だと考えられます。
一般的には膝の痛みやリウマチなどの関節痛、胃腸の症状などに効果があると言われています。
ちょうどいい温度と熱量の温灸は本当に気持ちのいいものです。
心身の疲労が和らぎゆったりとリラックスした気分になれます。
- 鍼でダイエットできますか?
- 痩せるとして一般的に言われているのは耳のツボです。耳の胃点、肺点に鍼による通電や皮内鍼という鍼による刺激を加えると、
食欲を抑制して体重減少や代謝異常を改善する可能性が推測された、という報告などがあります。
しかし、ダイエットを成功させる上で一番大切なことは、正しい生活習慣を継続していくことで、鍼によるツボへの刺激はそのきっかけを作ることです。当院では、心身全体の健康のために適切なアドバイスや治療を行うことを心がけています。
- 通院のペースはどのくらいですか?
- おおむね週1~2回のペースで治療を受けることをお勧めいたします。軽い症状でしたら2~3回の鍼灸治療で改善することが可能です。治療の流れに沿って、2週間~3週間に1回のペースへと症状によって変えていくとよろしいかと思います。